私は最近は録音時はYamahaのヘッドフォンを使っているのだけど、以前はAKGを使っていて、お試し・比較用にBehringerのを使ってみてからYamahaのをメインにした。
ただ、どれも密閉型のにしたのにアコギの生音は「良く聴こえてしまう」〜「そこそこ聴こえてしまう」ので、遮音を売りにしたのを試してみたくて、Gibraltarのを買ってみた。ドラム関係のメーカーの。
それぞれ、クーポンとかポイントとかは抜きの販売時価格順に並べてみる。
Yamaha HPH-MT8 24800
Gibraltar GHPM-R 19800
AKG K271MK2 9284
Behringer HPX600 5980

以下、聴き比べた感想。
バランスが良いのは断トツでYAMAHA HPH-MT8。AKBは下位互換的ではあるものの、他のどのヘッドフォンと比べても音量が小さくなり過ぎて、プロ用のヘッドフォンアンプを別に用意するとかでないと録音用のモニターとしてはかなり使いにくいので、コスパ的には良くないかも。騒音対策で電子ピアノの練習時に使うとかなら良い感じ。
Behringerのは買った時の印象では低音が出過ぎると思ったのだけど、今回聴き比べたら中高音域に癖があると思った。なんかピエゾ臭くなるというか。レスポールが安いテレキャスになるみたいな?それと高音が少しマイルドになる。まぁその分お値段もお安いんで。
今回お試しのGibraltar。遮音性能はYAMAHAより上のようだけど、劇的に消音される訳でもない感じ。ただ、YAMAHAの方は主に高音域を遮音するけどGibraltarは全音域を遮音するイメージ。再生音の方は…バランスは良くない。低音が多く感じるし、Behringer同様引き締まってないタイプ。Behringerのように中高音域に変な癖が出る感じではなく、全体として音がかなりマイルドになる。ドラマーが耳の保護をしながらモニターするのには良さげ?そもそもそれ用だし。届いたばかりなのでエージングで変化するのかもしれないけど、そう言えばエージングして聴き比べとかした事がないな…。
なお、Gibraltarのヘッドフォンのケーブルはロック式つまり交換可能なタイプ。写真では分からなくて交換不可タイプだと思っていたので、これに関しては嬉しい誤算。
補足。エージングについて簡単に調べてみた。眉唾説が昔からあるのは知っているけど、眉唾説じゃない説については実は全然知らなかったので😅
効果有り説の方では、部品が馴染むのと、振動板(ダイヤフラム)が柔らかくなるのが理由らしい。
ただ、今回のヘッドフォン、詳しく調べたらGAITという特許のガラス振動板だそうです😅なので、少なくともダイヤフラムの柔軟化?は期待できなそう?😅
GAITの音の特徴を調べたところ、音の立ち上がりが速く、内部損失が高く(残響が短く音が濁らない)、比重が小さく(繊細な音を正確に表現できる)と解説されていた↓
NEG JOURNAL 次世代高音質スピーカーのカギは、超薄板ガラス振動板にあり
う〜ん…ダイヤフラム自体にそういう特徴があるとしても、密閉状態で密閉する素材とかの影響もあるから、出来上がった製品がその通りになるとは限らないだろう😐し、まぁその他の部品が馴染む?のは少しだけ期待しようか…。とりあえず、うっかり落っことすと割れて音が出なくなるかもしれないので気をつけます😅
更に検索すると、ちょっと何が何だか分からない研究が出てきました。
https://www.hirosaki-u.ac.jp/topics/106111/
>ガラスは一般的に静かに放置すると、例えば体積を減少させてエネルギー的に低い安定な状態へとゆるやかに変化します。これを緩和と言います。一方、外部からの刺激をガラスに与え続ければ、エネルギー的に高い状態へと戻ります。これを若返り効果と呼びます。
>最近、温度の上下を繰り返すことで若返り効果があることが知られるようになりました。この現象は通常、液体窒素の低温と室温を繰り返すことによって実験的に検討されますので、「極低温若返り」効果と呼ばれます。
ガラスに温度の上下の刺激を与えるとエネルギーが変化して云々。他にガラスに柔軟性を持たせる研究とか色々あるらしいです。頭痛いのでこの辺で良く分からないまま検索終了😅


